不覚にも泣いてしまった。

残すところ施設実習もあと7日になりました。 



 昨日出会ったおじいさま 



 20代で病気になり下半身不随になってしまい 

その状態で50年生きてこられた方 


 結婚する相手もいて でも自分がそんな状態になったので、

相手に苦労させると思い 

「出ていけ」と別れを告げた。


 5年間の入院生活をへて 自分の置かれた状況や家族との不調和で 

自ら家を購入し、一人ぐらしを始めました。 


 男気のあるかたで迷惑をかけてたくない。 


 下半身が動かないため車いすへの移譲も上半身を鍛え、

すべて 自分で行い、

日曜大工で自分が使いやすいように、

工夫されて 約50年間生きてこられました。 


私の指導員から 

○○さんに何か聞きたいことあったら聞いていいよ。 

 と言われてたので 




 最初は戸惑いながら 


「20代で、恋人と別れ、下半身が動けなくなり 

なぜそんなにがんばれたのですか?」 と。 



 「最初はつらくてつらくて、兄弟とも喧嘩するし、 

 でも一人で生きていけるように

支えてくれたのは 母親だったね。」 と 



車も運転し、お母さんをいろんなところへ連れて行って 

あげたとおっしゃってました。 



 母の愛ってすごいな~ 



 でも、私の息子もそうなったら同じことできるかな~って 


 思ったら利用者さんの前で涙がでてしまった。 


社会福祉士(ソーシャルワーカー)は感情移入はできるだけ避けたい。

第三者の立場で物事をみる力が必要なのに、トホホ


そのお母さんも10年ほど前にお亡くなりになられました。



 70代に入ってからかなり体力も落ち、

入院もしたこともありADLが低下して 

自分でベットに移譲することができなくなり、

介護保険サービス利用になって います



こんな暑い日にベットで過ごしてばかり

ペットボトルの水も落としたら拾えなくて大変だったと

とお話しされていました。 


車を運転しなくなってからは楽しみがない。 


介護タクシーや福祉タクシーもあるけど 課題も多いですね。 


 毎日、どんな映画を見るより、

どんな小説を読むより 感動をいただいている毎日です。 


 何かこんな私でもできることがないか 


 たくさん介護保険のサービスでは賄えない部分をどう補っていくか。


 この経験を生かすために、来年の国家試験がんばらないとね。

Serenity

こころの中の静けさ、穏やかを保つための智慧、秘訣をお伝えしていきます

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