心休まる日がきますように
「君の名は。」の新海監督は3.11の名取市の閖上地区を訪れ、その惨状を見て
この映画を作ったと
今日の追悼番組でお話しをされていました。
映画では彗星が糸守地区に落ち、かなりの被害が出た。
でも、滝君がみつはさんに事前に知らせて
その被害を最小限にするという内容。
新海監督は
強い思いで
「自分にできることがあったのでは」という
想いであの映画を作ったとお話しされていました。
そして自分もその場所にいて被害にあったかもしれない
誰だって被害者になりうる
という思いで
人と人とが入れ替わることを表現したともお話しされていました。
大事な人を急に亡くされた方は
「あの時避難させておけば」
「あの時こうしておけば~」という思いで
そして時間が戻ることなら戻したいという気持ちでいっぱいでしょう。
この映画にそんな思いがあるということを知れば
3.11や津波が風化されることもなくこの映画を見るたびに思いだしますね。
私もオフィスビルの13階で未だ味わったことのない揺れを感じ、
すべての電車が止まり、帰宅難民になりました。
帰れない母の代わりに
子供たちだけで自分たちで機転を利かせ、弟を迎えにいったり
してくれました。
朝になり電車が動き、始発の電車でとんでもない混雑でパンパンの
社内で赤ちゃんがずーと泣いていたのを覚えています。
それでもまだ自宅に帰る方面は茨城とつながっていたため
復旧する見込みもなく江戸川沿いを何時間も歩いてやっと
昼過ぎ自宅につきました。
三男は津波の映像で心が揺れ、さらに私がかえってこない不安で
ロフトから30体くらいのぬいぐるみを2階までおろし
ベットに敷き詰めて寝ていました。
翌朝からずーと嘔吐していました。
そしてそれから彼は私の帰りが遅いと不安で吐くようになりました。
私は仕事を辞め、まだ在宅ワークに戻りました。
未曾有の災害、まだ自宅に戻れない方がいる方もいれば
心を休める時間がなくつらい気持ちのままの方もいます。
少しでも心休まる時間がありますように・・・
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